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ジジェク:日記~醜悪なものの解読キーは便所にあり

Mon journal
La clé des horreurs est aux toilettes


Par Slavoj ZIZEK samedi 27 mai 2006, libération
 (Traduit de l'anglais par Jean-Charles Burou)


*
土曜日:どうして彼らはそのことを言うのか?

監禁されているテロリストらを拷問する必要性についての討論番組を、眠れない私はホテルのテレビで見ていた。番組は私に、婚姻外の諸情事について暗黙の同意に達している、あるカップルを思い出させることになった。突然、亭主が明け透けに進行中の浮気を妻に語るとするなら、彼女がパニックするのは当然のことだろう。「それがたんなる浮気なら、どうしてそんなことあなたは話すの?そのことのほうが大事なことだわ!」ある出来事について公に報告する行為が、決して中立性を保つことはできないのも、そのことが報告された内容そのものを触発するからであり、さらには、たとえ新しい収穫をパートナーに何ももたらさなくとも、そのことがすべてを変えてしまうからである。アメリカ行政機関の上級公務員らが拷問の諸事例を公然と認めるさいに、まったく同じことが彼らに対しても言えるのではと、想像することはできるのではないか?よく出される回答でおそらくは、テロリストと見なされた監禁者らに対する拷問について、合衆国における最近のやり方に不安を覚えている者に対して最も説得力のある回答は、<どうしてこんなにも心配事を増やすんだろう?これからのアメリカ合衆国は、自分たちがいつの時代にもしてきたことだけでなく、他の諸国が大昔からやってることを公然と認めるのだ!いずれにせよ、現在わたしたちは以前よりも偽善ではなくなった。>これについては、単純に裏返した問いによって、問題をそのままなげ返すべきだろう。つまり、合衆国の上級公務員らがこれに関してだけが言いたいのなら、どうしてわざわざわれわれに言うのか?なぜいままで通り、こそこそやらないのか?したがって提起される問いは、語る者がわざわざ宣言せざる得ないのも、この宣言のうちには何か宣言以上のものがあるのではないか?という問いである。

日曜日:便槽からの反省

ヨーロッパ行きの夜間飛行を経て、フロンクフルトでひとりの友人と一日過ごした。ドイツ式トイレを利用するべく私は、その形にまたもや驚かされたわけである。水洗装置を引いた後に大便が消えていく穴がすこし前にありすぎるので、匂いを嗅いだり病気の跡を検証したりすることができるように、大便がちゃんと見える位置にあるわけだ。エリカ・ヨングが<イカロス・コンプレックス>のなかで、「ドイツ式便器というものは、第三帝国における醜悪性を解く鍵である。この類のトイレを作れる人間は、何だって出来るわけだ!」ドイツ式トイレというものは、レヴィ=シュトロースの料理の三角形のある種<うんこ>版を構築している西洋式便器3種のうちのひとつでもある。その他には、大便が即行に消えてゆくために後方に穴がある典型的なフランス式トイレと、それらのちょうど真ん中に位置し、いわゆる綜合を現しているアメリカ式があるわけだ。便槽には水がいっぱいなので、大便の浮遊している姿がよく見えるのであるが、これは別に検便するのが目的ではない。これらの型がすべて、その使い勝手のよさからお国自慢することはできない。それというのも、各モデルには、われわれの身体-でもどの身体?-から出るこの不快な排出物と主体がもつ関係のある確かなイデオロギー的知覚を、ひとは明確に区別しているからだ。ヘーゲルは三つの異なる実存的態度の表現として、ドイツ-フランス-イギリスという地理の三項関係を解釈することになる先駆者のひとりであった。熟考されたドイツの緻密さ、フランスの革命的性急さ、イギリスの功利的かつ穏便なプラグマティズム。政治モデルの用語を使うとこの三項関係は、ドイツの保守主義、フランスの革命的急進主義、イギリスの中道的自由主義となる。社会的営みの諸領域における優勢は、ドイツの詩・形而上学、フランスの政治領域、イギリスの経済領域として表現される。このトイレの例は、<排便物的>機能-一刻も早く不快な排出物を視界の外に追いやることへの両義的・観照的・試行的幻惑、最適な仕方で意のままにすべきありふれた対象としてのうんこを取り扱うための、プラグマティックなアプローチ-の実現に関するもっとも内密な領域においても、同様の三項関係を区別することは可能となる。

月曜日:ヒキガエルとビール

テレビでビールの変わったコマーシャルを見た。前半部では、あるおとぎ話のなかの有名な逸話のシーン-小川に沿って歩いている少女が、一匹のヒキガエルを見つけ、膝の上にゆっくりと乗せてキスをするというのであるが、醜いヒキガエルは奇跡的に美しい青年に変貌するというシーンである。話はまだ続く。青年がいやらしい眼で少女をちらっと見て気を引き、キスをすると、この上機嫌な男が手に持っている缶ビールに少女が変身してしまうという内容である。女性にとって、(キスによって象徴化されている)愛と愛情が一匹のヒキガエル(ひとりの醜男)を、完璧な男根的現前としての好青年に変貌させるということが本質的な点である。一方、男性にとって本質的な点は、女性を自分の欲望の原因としての部分対象へと還元することである。この非対象性に関連させることで、<性交渉は存在しない>とラカンが言うわけなのだが、ひとは女性とヒキガエル、あるいはまた男性と缶ビールのいずれかを持ち合わせているということである。われわれがけっして手に入れることができないものは、美男美女から成る<本来の>カップルである・・・どうしてなのか?理由は、この<理想的カップル>の幻想的な支えとなるものが、缶ビールを抱きしめる醜男・ヒキガエルが持つ一貫性の欠いたイマージュであるからだ。(もちろん、明らかなフェミニスト分析によると、女性が日常の恋愛のうちで認めているものは逆の変化である。つまり、好青年にキスするものの、よく見ると、実際はさえない男であることに気づくというわけである。

火曜日:西洋文明の勝利

ベネズエラにおける重要な科学的発見についての新聞の見出しは、必ずやコメントしておくのに値する!現在、デカフェイン、脂肪分ゼロのクリーム、ノンアルコール・ビールなど有害物質を除いた一連の商品をスーパーで見つけることはできる。リストは拡張されるわけで、例えばヴァーチャル・セックスというものは、性交渉なきセックスであり、犠牲者ゼロの戦争(もちろん自陣側)についてのコリン・パウエルの教義は、闘争なき戦争であり、政治についての現代における再定義(行政エキスパートの術)は、非政治的な政治ということになる。これらは異他性を控除した他者-暴力を被った女性たちの現実というものが注目されずにいる間にも、うっとりするようなダンスを踊り、完全にエコロジックでもあるような全体論的な現実へのアプローチを持ち合わせている理想化された他者-の経験として、自由寛大な現在の多様文化主義にまで至っている。ヴァーチャルな現実というものは、こういった物質を欠いた製品を供給する仕方をたんに一般化することになり、実質を欠きつつリアルなものの耐久性や核心のない現実そのものを供給することになる。同様にカフェイン抜きのコーヒーは、本物のコーヒーならずともその風味と香りを持ち、ヴァーチャルな現実をひとつの現実でなくとも、現実として検証することになる。つまり、最近の報告によると、ベネズエラのある研究所の科学者たちは、こういった系列に新しい要素を付け加えたということだ。遺伝子操作の結果、吐き気を催させ、社会で違和感を生じさせるおならが、食べても出ないような豆を、彼らは生育させることに成功したのである!

水曜日:冷淡なものと残酷なもの!

スタバーの入り口で、利潤のおよそ半分近くをガテマラ(スタバーのコーヒー豆原産地)の子供たちの医療団体に寄付したということが書かれた巨大なポスターを見かけた。ということは、一杯のコーヒーが、一人の子供を救うというわけか。倫理的急務に関する同様の意義は、<この国では6秒にひとり、女性がレイプされている>とか、<この記事を読んでいる間に、10人の子供が餓死している>-というような左翼系の寛大な人道主義的ディスクールに浸透している。ここで隠されている真意は、ポーズをとってる時間や、世の中で起こっていることを反省している暇などないということであり、つまるところ、思考している時間はなく、すぐに行動せよということである。こういった擬似的急務に対して私は、ほんのわずかな間であったが、ヨーロッパの革命が起こると人々が信じていた1870年に、マルクスがエンゲルス宛てに送った素晴らしい手紙のことを思い出すのである。その手紙のなかでマルクスは、とてつもない不安を表明している。それは、革命家はあと1、2年待つことができないだろうか?という不安であるのだが、それというのも、マルクスは、<資本論>をまだ書き上げていなかったからである。

木曜日:運命の歯車

もっとも馬鹿げた行為に関する今年のダーウィン賞が、医者の誤診によって死を宣告されたが埋葬中に生き返った、ひとりの不幸なルーマニアの田舎女性に授けられた。棺桶から引きずり出された後、彼女は参列者らの集団から逃げ出したのである。交通量の多い道路へと一目散に駆け出した彼女は、トラックに跳ね飛ばされ即死。亡骸は再度棺桶に収められ、葬式を再開したとのこと。宛先に届いた一通の手紙とラカンが言った、一般にひとが運命と呼ぶものの最終的な戒めではなかろうか?

金曜日:個人的描写?結構です!

ある出版社が、私の書の表紙に略歴に人間的な様相を付け加えるために、私自身の個人的描写の短いものを提供する旨を依頼してきた。断固として反対したのだが、作家その人の理解を助けるようなこの手の補填は、純粋イデオロギーたるもので、「彼もわれわれと同じような人間である」というシーニュである。私は出版社にはそれとなく、以下のようにひとこと言っておきたかった。「余暇にネットで児童ポルノサイトを検索する趣味がジジェクにはあり、また自分の息子にはクモの足を引き抜くことを教えている。」
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2006.05.31[Wed] Post 04:35  CO:0  TB:0  リベラシオン  Top▲  このエントリーを含むはてなブックマーク 

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