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2005.08.24[Wed]  投稿者:-  編集  Top▲

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仏医療保険制度の改革

・ホームドクター・主治医制度

 70年代以降、慢性的な赤字に悩まされている仏社会保障制度。現在では439億ユーロにも達する仏財政赤字の約3割を占めるといわれている。医療保険、年金、労災手当、家族手当から成る社会保障制度。うち6割は医療保険によるものである。少子化・高年齢化が進むなかでのこれら補償制度の調整は、年々困難になる傾向は、たんにフランスだけのことではない。しかしながら、失業率増加の問題など他の先進諸国に比べると明らかにハンデになる要素も多い。総人口のうちで、より多くの市民が仕事に就くこと、そしてより多くの市民が医者の世話にならないことが、医療保険の赤字を減らすための理想であるが、あくまで理想論である。多くの要素が複雑に絡み合っている社会・経済システム全体の問題であるのだが、それらすべてが人為的に調節できるものばかりであるとは限らない。何かのきっかけで一挙に、システム全体が機能しだすこともあるし、反対にまったく機能しなくなることもある。とにかく、システム全体の健康状態を保つには、失業率を下げることはとりあえず必要であるだろう。その間、社会保障そのものの財政赤字に対してできることは、増税するか国庫に対する負担を減らすかという政策しか考えることはできない状況にある。

 さて今回の改革案であるが、16歳以上の国民保険加入者に対し、任意に主治医を決めさせるという制度である。こちらの方は、患者に対する負担を減らすことが政策の意図となっているのだが、具体的に何が変わるのであろうか。すでにイギリスなどでは存在する制度なのだが、まずホームドクター・主治医を自らが決める。それらは一般医であるのが普通である。歯の治療などのいくつかのケースを除き、患者はまず登録した主治医のところで受診してもらう。特に治療が必要ない場合はそこで終わるが、何か重症の場合は専門医をそこで紹介してもらうという仕組みである。しかし、主治医を決めること、そしてそこから専門医への流れを尊重することが、今後とも義務であるということではない。ただ、保険の払いもどし額が新制度に従うケースよりも、減るということにすぎない。払戻しに関する法の適用は来年1月1日からであるが(今日7月1日は当初政府が決定した登録日の期日で、それまでの期間に関しての法の適用は明確にされていない)、制度を尊重しない場合の払戻しが、これまでの70%から60%になるというわけである(受診料は20ユーロ)。主治医の紹介による専門医の受診は27ユーロで、それ以外のケースは32ユーロを上限とし医者の取決めに従うことになる。またイレギュラーの場合の払戻しは、25ユーロをベースにして算出されるので、32ユーロに近づくだけ損をするということだ。尚、フランス人が特に気にするヴァカンス時における、登録主治医以外の診断にはその旨を通達することでペナルティは課せられないなど、いくつかの例外事項は存在する。
*
 しかしながらどれだけの効果が期待できるのであろうか。今回の制度で受診料やその払戻し率に関しては、それなりに報道されているが、主治医登録制度によって国が考えている、医療財政赤字の対策の本来的意味は他にも存在する。
 しばしば問題になることであるが、自国の医療設備が不十分な人らが、仏に滞在している移民の親族などを頼って、治療のためにフランスに来るというような問題である。その際、被保険者になりすまし受診をしてもらうだけでなく、入院し手術を受けている者も多くいるという。さらに当の保険証保持者も、病気と偽って仕事を休むなりし、しっかり治療のための手当までもらっているというから驚きだ。替え玉受験ならぬ他人になりすました全くの偽装行為であるが、雇用主がお見舞いに行き、別人が病棟にいることを知るまで発覚されない、笑おうにも笑えないケースもあるという。病院側も、複数の身分証明書を提示するなりし、年々チェックを厳しくしているが、完全に排除することはできないらしい。こういった場合の国の損失は、2重にも3重にも増えることになる。
 政府は、何年か前に払戻しを簡易化するために保険ICカードを導入し、それが現在保険証の代わりになっているが(全額を支払った上、後日払い戻しを申請する場合には、提示しないこともある)、本人照合のために写真を記載することで意見が一致している。まずは最初のステップとして、被保険者の通院履歴などの個別情報を中央ではなく各主治医に分散させる形で管理させることも、今回の改革の重要な意味であるとされる。医療保険のみならず、社会保障に関する個人情報の管理は、この国は比較的杜撰で、今まで徹底していないように感じる。(別に情報が外部に漏れるということではない。)

 とりあえず、今日が登録の期日であったが、実際は4割ぐらいの人が登録を済ましたようだ。当初は、登録のためにわざわざ医者のところへ出向く必要があるようなことが言われており、そのかわり医者は無料で登録する義務があるということになっていた。しかし、定期検診や別の理由で検診し、初診料を受けとる医者もあり、市民からは不満の声が挙がっていた。したがって7月1日以降でも、今後診断が必要となったときに行く際、初めて登録することが可能になった。わざわざ出向いた善良な市民らが、今度不満を言うのも無理はないが、フランスでは制度上の取決めに関して不条理なことはしばしばある。商品にせよ何にせよ、意外に保守的な傾向を持つフランス人は、新しいものにすぐ飛びつくことはあまりしない。世間の反応とかを伺いながら物事を慎重に運ぼうとする傾向は、得はしなくても損をすることを嫌がるところにあるようにも思えるのである。一方で、重要な取決めに関して誰にでもわかるようう、要点のみ簡略化し伝達するという努力は、常にこの国の政治家には欠けているようにと思われる。

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2005.07.02[Sat] Post 01:12  CO:1  TB:0  社会  Top▲  このエントリーを含むはてなブックマーク 

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