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民間の世論調査機関と選挙

選挙期間になると、必ず問題になる民間の世論調査機関。主要6社のうち「研究所」を名乗る企業もなかにはあるが、それの原語である「INSTITUT」は、国立の研究機関に対して言われるのが通常である。IFOP社(38年設立の仏最古の調査企業。現在の代表取締役は、仏経団連MEDEF主宰でもある、ロランス・パリゾ女史)を始めとする各調査研究所は、国家機構に属するのではなく、株式会社という形態をとっているマーケティング・コンサルト企業でしかない。つまり、営利を目的とする企業というわけである。したがって、「研究所」を社名として使用するのは言葉の濫用ではないのかと、しばしば非難されることになる。因みに、フランスでの唯一の調査機関は、INSEE・仏国立統計経済研究所のみである。
大手6社のうちでもっとも歴史があるのは、仏社会学者ジャン・ストーツェルによって38年に設立されたIFOP社である。彼はソルボンヌで教鞭をとっていたが、アカデミックな枠へと押し込められないような、もっと自由な研究を希望していたらしい。ある時アメリカ訪問のさいに、ギャラップ調査で有名なジョージ・ギャラップから、新しい社会での世論調査の意義を学んだとも言われている。帰仏後、まもなく創立したのがIFOPというわけになるが、それについての経緯は、晩年の対談などから知ることができる。それによると、自らの研究を国家機関に束縛されないかたちで続けるために、資本・政治面で独立した研究所を創設する必要があったということが、最大の動機であったようである。当時、国家機関に属さなくとも、「研究所」と名乗ることに問題はなかったのかは、詳しいことはわからない。しかしながら、創始者自らが言うように、始めから企業体制をとっていたことは、自他ともに認めていたことだったので、問題はなかったのであろう。(要検証)以後、IFOPに続いて創設されてゆく同業者のいくつかも、「研究所」を名乗ることに踏襲している。

各社とも選挙に関する一連の調査は、大手メディアグループから委託されて行っている。現在、TNS-SOFRESは保守系新聞ル・フィガロ紙、RTLラジオ局、LCIなどと契約を交わしている。{IFOP(パリ・マッチ誌)、IPSOS(ル・ポワン誌)、CSA(ル・パリジャン紙)} 統計調査結果の誤算出は、契約更新から信用問題を通して利潤に関わるので、当然のことながら企業としては避けたいものである。しかしながら、前回2002年度のジョスパン一次選敗退、換言するとル・ペン通過という結果は、どこも予想できなかったということを知っている。(図1参照)こういった前例から今回の大統領選の世論調査に対して、一般市民の反応は冷ややかなものである。集計結果が発表されるようになった当初から、有権者には懐疑的にしか受け入れられていない。さらに、「個人の選択する自由に反する」や「有権者の心理的影響は多大である」などと、調査企業が発表する数字が「当てにならない」という以上に、選挙空間への調査企業介入そのものが批判されている。各々の調査企業の報告が毎日なされるわけではないが、全社が同じ日に発表されないことによって、異なる企業による異なる最新結果は、ほぼ毎日のように耳にすることになるわけである。これは、候補者らのメディア向けの派手なパフォーマンスなどと同様、選挙のコマーシャル化・市場化として、今回、特に批判されているものである。しかしその反面、いまだ誰を支持するかを決めかねている有権者にとっては、隣人が誰に投票するのかを知りたいだろう。自分の心情を確かめたいと思うのは、特に現内閣の政策に異議を表する目的で、極右に投じようとする有権者に多くある傾向だと言われている。(極左・極右への票、また棄権票を規定することが困難であるようだ。2002年の大統領選では、これらすべての予想が外れた。)また、政治家にとっても、口を揃えて「ただの調査。開票後まで当てにならない」などと強がっているものの、やはり一般的な傾向を知りたいというのが本音であろう。無論、各政党は平行して独自の調査は行っていると思われるが、せっかく「専門家」と名乗る企業が提出する数字を無視するわけはないだろう。以前、仏IPSOSの責任者ピエール・ジャコメッティが言っていたが、ル・ペンは特に世論調査の動向を気にしているらしい。(メディアでは、メインの支持率に関する報告が目立つが、様々なカテゴリー別の報告も提出されている。)

フランス国営TVなど、調査企業と契約しているメディア機関は、そこから提出されたものだけしか発表していないところもある。しかし、どことも契約していないメディアや、ネットのポータルサイト上での情報は、すべてが混在している。某社の最新調査によるなどと断ってはいるものの、任意の数字をもとにして書かれた関連記事を読んだり、記載される数字だけに関心を向けていると、何か事態が急変したかのような錯覚に陥る場合がある。例えば、現時点で一位のサルコジと第三位のバイルの差は、BVA社の最大14ポイントで、最小はCSAによる8ポイントである。(19/04/2007)調査企業が異なることを知らずに、ただ前者の数字を聞いた翌日に後者の数字を見ると、バイル人気が急に上昇したように思ってしまう。BVA社のものだけをとってみると、実際のバイルは、前回比より3ポイント後退し、サルコジは1ポイント上昇していることになっているのである。また、BVA社の報告をもとにするなら、「サルコジ、ロワイヤル、他の候補者を大きく突き放す」という見出しが作れるし、IFOP社のものをとるならロワイヤルは前回比より1.5ポイント下げ、バイルが1ポイント上げ、差が縮まったことから、「ロワイヤル、一次選敗退の危機」などとも書けるわけである。
2002年における失敗の反省から、各社とも調査法には慎重になっていると言われている。一回の調査は1000-1500人を対象にして行われていることは、調査された期間とともに発表されている。各社とも可能な限り、実際の有権者人口に近づけるような階層などの選別は、事前の調査ですでに行われている。この段階での違いが発表される結果を左右するとも考えられるが、それよりもむしろ、主要6社よって発表される結果が異なるのは、集計後の数字の解釈法によるとされる。つまり、発表される数字は、集計された生の数字ではなく、独自の方法による修正後の数字ということである。これについては企業秘密で、詳細はわからない。ただ、ル・ペン票を規定するのは、もっとも困難であるとよく耳にする。ル・ペンに投票する可能性を残しているFN党に加入していない有権者は、たとえ電話という媒体を通じてでも、明確に支持を表明することには躊躇するらしい。反ル・ペンに対する世論が、すでに何年も前から形成されているわけだし、さすがに後ろめたさというものもあるのだろう。また、取り込んでいる時に、いきなりかかってくる電話に対して、真面目に対応しない有権者も多くいるとも言われている。そういう者が、腹を立てて「ル・ペン」と答えるかどうかなど、知る余地はないのであるが。いずれにしても、調査企業の出す報告には限界があり、それはただ必要とする者にとって必要とする分だけしか必要とならないということである。

イギリス人は、何に対しても賭けたりするのを好む国民だと言われている。もちろん、今回の仏大統領選もブックメーカーの対象になっている。主要6社が出す最終調査報告のうち、どこが実際の結果に近いかという、予想屋に対する予想があっても不思議でないと、無責任なことを考えたりもする。

1)大統領選の世論調査。2007/4/19日現在。社名の並びは売上順。
2007 SARKOZY ROYAL BAYROU LE PEN
TNS-SOFRES 28.5(-1.5) 25(-1) 19(+2) 14(=)
IPSOS/Dell 30(+0.5) 23.5(-1) 18.5(=) 13(-0.5)
CSA-CISCO 27(+1) 25(+2) 19(-2) 15.5(+0.5)
BVA 29(+1) 25(+1) 15(-3) 13(-1)
IFOP 28(-0.5) 22.5(-1.5) 19(+1) 12.5(-0.5)
LH2 27(-1) 23(-1) 19(+1) 14(-1)

2)2002年大統領選~一次選前の世論調査と結果。
2002 CHIRAC LE PEN JOSPIN BAYROU
TNS-SOFRES 19.5 12.5 18 6
IPSOS/Dell 20 14 18 6
CSA 19.5 14 18 6
BVA 18.5 14 18 6
IFOP 20 10.5 16.5 6.5
LH2 20 13 18 7
1er tour 19.88 16.86 16.18 6.84


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世論調査にまつわるもうひとつの話題。数日前に、ジャーナリストのジャン・マルク・モランディニが、自身のblog上で発言が物議を醸している。それは、選挙当日20時を待たずに同blog上に界標途中結果を晒すというもの。パリやリヨンなどの都市部における投票所は、20時まで開いているが、人口に比例して18時あるいは19時で閉鎖される投票所がほとんどである。各投票所における開票は、締切と同時に開始され、18時30分から漸進的に各主要メディアに結果が流されると言われている。これは別に問題ない。しかしながら、すべての投票所が閉鎖される20時までは、マスメディアを通じて情報を流すことは禁止されている。(選挙法51条の2)これは、未だ投票していない者に影響を与えないという、ごく普通の理由からである。 とはいえ、前回の2002年の大統領選では、CANAL+局が19:45に報道の例がある。また、パリ・マッチ誌に至っては、自社のサイトから中間予想が閲覧できる海外サイトへのリンクがはられていたと言われている。こういった行為は、たんに当事者が選挙法違反として裁かれるだけでなく、場合によっては選挙自体が無効となる可能性もあるらしい。
モランディニの今回の発言の意図は、1)こういった違反行為の前例があること。特にパリ・マッチの件では、一部の関係者に知らせるようなものであったとのこと。そのことが、どれだけ最終結果に影響したのかは不明。なぜ、いつでも重要な情報がまずVIPだけのものなのか?全国民も知る権利がある。2)ネットが普及した時代において、誰でも隣国のニュース・サイトから情報を得ることは可能。これに関する法の効力は曖昧。スイス、ベルギーで19時ぐらいから、実際に報道されているのに、フランスで報道されないのはナンセンスというようなもの。要は、選挙法で言われていることが時代遅れであって、投票所が全部閉鎖されるまで開票することを禁止にするか、さもなければ、情報が漏れることは避けられないということ。しかもその場合、情報が一部のVIPのものであるということは、納得できないということである。
これに対する、ブロガーの意見は二つに分かれているが、その大半は、すでに法かモランディニの発言のうちで見るものと同じである。賛同者の意見は省略するとして、反対者の意見からいくつかを紹介。一番多いのは、やはり有権者に与える影響についてであるが、特に均衡している場合や、前回のような結果を想定してのことから言われているように思われる。2002年の最終結果を見てもわかるように、ル・ペンとジョスパンの差は約20万票。棄権票は同選挙における過去最大の約177万票に達し、これは一次選通過のシラク、ル・ペンを合わせた数よりも多い。20時の公表直後に、フランスのみならず、隣国をも震源させたことは周知の通りである。ジョスパンが一次通過することに楽観的だった支持者で、投票に行かなかったものは、さぞかし苦い思いをしたであろう。彼らが19時の段階で、ジョスパン危うしという情報を聞いていたら、慌てて投票所に駆けつけたかもしれないが、だからといって、一次を通過していたかどうかなど、誰にもわからないわけだし、そもそもこういった情報が正しかったなどとは、後になってからしか言えないことである。したがって、すべて想像の域を越えることはない。よほど均衡していないかぎり、19時の段階では二次選の候補者はほぼ決まっていると思うのだが。混乱を防ぐためには、やはり、投票所を閉鎖する時間を同じにするしかないと思う。
「20時前に中間結果をゲリラ的に報じるのは反対だ。選挙当日にしか味わえない、ある種のサスペンス、その独特な雰囲気をぶち壊さないでくれ。20時ちょうどに判定がくだり、勝者は熱狂し、敗者は落胆する。個人的には、負け陣営のそういった姿を見るのが楽しみ。」という意見があった。あまり趣味のよくない内容であるが、笑えた。
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2007.04.20[Fri] Post 08:46  CO:0  TB:0  社会  Top▲  このエントリーを含むはてなブックマーク 

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